双星の陰陽師 第112話 「罪」 感想と考察

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どうも、こんにちは!

非ポポタスです。

全然話は変わりますが、HUNTER×HUNTER、新刊発売だそうですね。

滅茶苦茶楽しみです。

と言うことで、今回は双星の陰陽師、最新第112話の感想と考察を紹介していきます。

なお、ジャンプスクエア2022の11月号収録のネタバレを含みますので、ご注意ください。

前話は、化野紅緒VS臥蛇、スバルが決着。スバル、臥蛇の敗北に繭良、神威、珠洲が駆けつけたところで終わりました。

12天将たちのマッチングやスバルの纏神呪。

更に石鏡悠斗、蘆屋道満、安倍晴明らの登場で激アツの展開でした。

今話はその続きからとなります。

あくまで個人的な感想ですが‥正直、最近面白すぎた双星の陰陽師。

今話は少し落ち着いたような気がします。

それではどうぞ!

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再会

意識世界で、安倍晴明と再会を果たすろくろ。

そこには蘆屋道満と石鏡悠斗の姿も。

ろくろを見て目を輝かせる安倍晴明。一方、超不機嫌な蘆屋道満。

安倍晴明はイケメンに育ったろくろに興奮している様子で、元来から美人と定評のある化野紅緒とのカップリングを喜んでいるよう。

その反面蘆屋道満は、紅緒を娶ったのにも関わらず一度も挨拶に来ないろくろにお怒りのご様子です。

2人のコントのようなやり取りに状況が飲み込めないろくろ。

「そなたが深淵の地に来てくれたおかげで漸くこうして密に繋がる事が出来た。もはや残された時間はわずかしかない。」

「─ちょ、待った待った!何の時間が僅かしか残ってないって?」

そんなろくろの疑問に答えるように、安倍晴明は確かに告げるのでした。

「全てを灼き尽くす熒惑けいわくの黒炎──穢れの王の復活の刻が」

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穢れの王 復活の刻

役割

2人が言うには、早ければ半年。

遅くとも1年の内には復活してしまうとのこと。

深淵の地に眠る穢れの王。

その場所で、晴明は檻、道満は檻を封じる役割を担い、約1000年間も穢れの王を封じてきました。

しかし、いよいよ2人とも呪力の限界を迎えつつある。

「檻の消失‥それ即ち、彼の異形の者を禍野から解き放つことを意味する──!」

今すぐにでも穢れの王を討ち祓わなければならない状況で、その希望である双星の陰陽師が戦線離脱している現状。

唖然とするろくろは、唐突な疑問を抱くのでした。

「そもそも、穢れの王って何?」

穢れの王

長きにわたり封じられてきた陰陽師の最終目標。

その正体は意外なもの。

穢れの王のそもそもは、地球外生命体。

曰く、「宇宙の片隅でひっそりと誕生した‥限りなく小さく宇宙の塵のひとつに過ぎなかった”ソレ”は

始め‥たったひとつの思考もっておらなんだ」

「宇宙に存在する負のエネルギーを喰って巨大化する。」

穢れの王は宇宙を彷徨い、星に取り付きその星の負のエネルギーを喰らい巨大化。

力が貯まればその星を滅ぼし、叉別の星へ移る。

ただ、星の消失と共にその肉体は元の小さな状態に戻ってしまう。

要は、穢れの王は、巨大化したい衝動に従い星を破壊しては小さくなるを繰り返す化け物なのです。

そんな化け物に目を付けられたのが地球。

「ソレにとって人の住む星は心地よかった。何百年‥時には何千年にも及ぶ長い期間その星に巣喰い、人々の利己、不遜、傲慢が満ちていく程に、膨らみ‥変容を続け‥我が身に蓄えた負のエネルギーが臨界に達した時──巣喰うた星そのものを消滅させて去って行くのだ

つまり、穢れの王は過去、様々な星に取り付き負のエネルギーを吸収し巨大化。

自身の貯蓄量を超えたら星ごと破壊する──を繰り返してきたのです。

太陰の引き継いだ記憶

以前、紅緒が太陰を継承したときに見た記憶をおぼえているでしょうか?

あの時に見た景色についても、今話にて説明されました。

まず、紅緒はそのことをろくろと共有していたようです。

当時は、過去の太陰が見た記憶だと推測したどうですが‥

陰陽師の居ない世に生まれた自分そっくりな人が、穢れの王に対抗するビジョン。

それは、過去の太陰がみた記憶だと説明がつかない未来の世界の記憶です。

蘆屋道満曰く「穢れの王が見てきた人々の記憶」とのこと。

更に、その記憶で起きた出来事は作中でこう明言されています。

──既に過ぎ去った未来にして、これからやってくる過去

これはどういう事でしょうか?

考察

ここからは考察なのですが‥

もしかしたら、穢れの王は世界線を旅していて、別の世界線の地球を破壊している。

そしてその世界線を崩壊させ続けてきたのでは?と言う考察です。

要するに、パラレルワールド説ですね。

理由は以下です。

  • 地球以外に人が居る星があるはずもない
  • 石鏡悠斗が記憶を引き継いだ人物である

まず、紅緒が見た穢れの王に滅ぼされた憂い目は、全て人でした。それも、清弦や繭良、士門に悠斗など‥ろくろを除く他の主要キャラクターたちが集合しています。

ろくろが居ないだけで、ほぼ地球ですよね。

別の星なら、人間と同じ進化を遂げるはずもありませんし。

それに、もし別の星の記憶なら、あからさまな宇宙人が登場してもいい、人型にこだわるのなら新キャラクターでもいい気がします。

次なのですが、もし世界線が複数あり穢れの王が別世界線の地球を破壊しまくっていたと仮定します。

すると、石鏡悠斗は別世界線の石鏡悠斗の記憶を継承したと考えることができます。

これは、石鏡悠斗が太陰覚醒を遂げた理由が、穢れの王に妹である化野紅緒をころされた記憶を見ているからです。

あの光景がもう一つの世界線の出来事なら、すごく納得できます。

そして、その世界線の悠斗が残した言葉、「次は君たちの番だ。」

あれはループを意識しているからでしょう。

まぁ、この説があっていれば先ほどの意味深な台詞も説明がつきます。

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別れ

穢れの王について語った2人の身体にノイズが入ります。

「今まで何度かお主の手伝いをして来れたが、これが最後であろうの‥」

そう言い、ろくろに地球の命運を託します。

「俺も前からあんたに会いたかったんだ。あんたは俺のお──」

「よせ、”その言葉”で呼ばれる資格はわしにはない。全てはわしら2人の罪。」

「ケガレを生み出した罪。禍野を創った罪。千年前穢れの王を祓えなかった罪

──そしてお前を戦いの定めで縛り夥しい犠牲を生んだ罪。」

懺悔する安倍晴明と蘆屋道満。

そんな清明にろくろは語ります。

「何度も助けて貰って感謝しかない。ずっと見守って貰えて感謝しかない。この世に生を授けてくれて感謝しかない。」

過去を罪と表す親に対し、ろくろは感謝と評します。

「あなたが生んでくれたからたくさんの大切な仲間が出来ました。生きる力を‥生きる喜びを知りました。愛する人と出会い共に歩む未来を持つことが出来ました。‥ずっと伝えたかった。」

「俺を生んでくれて、ありがとう!お母さん。必ずあなたを助けます!!」

最後、安倍晴明は大粒の涙を流しろくろを送り出したのでした。

珠洲VS穢れの姫

そして、舞台は再び現実へ。

前話で神威、繭良。そして珠洲と遭遇した穢れの姫。

珠洲を中心に、穢れの姫との戦闘が繰広げられます。

珠洲は音を司る婆娑羅。

音波に呪力を込めた術──音咬おとがみ音喰おとぐいを中心に穢れの姫に攻撃を仕掛け、穢れの姫を防戦一方状態まで追い詰めます。

その戦闘スタイルは、敵味方構わずの横暴スタイル。

鈩に並ぶ、全体攻撃要員もとい迷惑要員です。

共闘中の繭良も、これには「端迷惑はためいわくな」と表すほど。

かく言う穢れの姫ですが、臥蛇が言うには──動きが鈍っている、外見手足は元に戻っているが与えたダメージは蓄積している、とのこと。

‥というか、穢れの姫の手足を一度奪ってるんですね。

臥蛇とスバルのコンビ‥凄すぎ。

「動きを止める‥刹那でも気を抜けば‥‥死ぬ」

「アドバイスありがとっ!」

畳みかけるように、繭良と神威の連携も炸裂。

そこに更に、珠洲が追い打ちをかけて穢れの姫に被弾します。

しかし、その攻撃に繭良たちへの配慮はなく‥

「今は見方でしょ!?私たちまで巻き込まないでよ──この我武者羅エゴイスト!!」

「コイツはあちきがころす‥邪魔するならてめぇらもころすッ!!

ケガレにだって大切なもんはあるだろうがっ‥ケガレの罪を裁くのが双星だってんなら‥双星の罪は誰が裁くんだあぁぁぁぁぁぁ」

珠洲の記憶を駆け巡る思い出。

拳を交えた出遭い。

打ち解けたこと、一緒に過ごした時間。

失った仲間たちを思い出し激高する珠洲は、一心に呪力を込めます。

──音爆おとはぜっ‼

それは、無音、

超低周音波に呪力を練り込んだ音の塊。

しかし、その攻撃は穢れの姫には通用せず‥

「あちきの音の波に真逆の音をブツけて‥攻撃を打ち消した‥た?」

穢れの姫の音撃を受け、珠洲にダメージが駆け巡ります。

曰く、音波の出力は同じでも、込めた呪力の桁が違うとのこと。

単に打ち消すだけでなく、更にその上をいく、流石穢れの姫です。

穢れの姫 暴走

穢れの姫の口調に変化が。

複数の人格が混じったような口調になります。

そして次の瞬間‥穢れの姫から黒い正気があふれ出し、穢れの姫の背後に穢れの王の姿が一瞬出現

「もっと楽しもうぞ」

穢れの姫のギアが上がり‥スバルを撃破した状態に。

瞬間で辺り一帯が壊滅状態になりました。

ここで、何故穢れの王が一瞬現れたのかに焦点を当て考えていきます。

今の紅緒は、穢れの王の正気に当てられ‥半ば穢れの王に乗っ取られている状態だと推測できます。

恐らくですが、口調が変わったのは‥穢れの王と繋がったという伏線。

最後の「楽しもうぞ」という台詞は穢れの王の台詞と言うことだと思います。

この考察の理由ですが、以前無悪が「穢れの王」の力を借りて紅緒に術をかけたのを覚えていますでしょうか?

これが理由です。

話を戻します。

攻撃を何とか耐えた繭良の眼前に穢れの姫が‥。

そして、強烈な蹴りが繭良を襲い‥!

その瞬間、穢れの姫の動きが急に止まります。

「ま‥ゆ‥ら。」

「!?」

「今っ‥の内っ‥私をっ‥祓っ!!」

涙を流した紅緒が、顔を現すのでした。

みんな‥ごめん

「今っ‥の内っ‥私をっ‥祓っ!!」

曰く、強い技を連発しすぎて、太陰の呪力が不安定になっているため、一時的に紅緒の人格が表に出てこられたようです。

ここで、「繭良さん」呼びではなく、「まゆら」呼びなのも余裕のなさを表してて‥なんとも言えない心情です。

そして、繭良に自分を祓うよう、懇願。

「もうこれ以上‥私のせいでっ‥犠牲を出したくっ‥その前‥に‥ころし」

「無茶を‥言わないでよっ‥!私はあなたを止めにきたんだよ‥?助けに来たんだよ‥?」

「ケガレじゃないじゃんっ‥人間じゃんっ‥ろくろが大切にしてるあなたヒトを私がころせるわけないじゃんっ!

こちとら元を正せばっ‥何の取り柄もない‥!ただの世間知らずの女子なのよっ‥!」

涙を流す繭良。その訴えに声を失う紅緒。

2人の思い出が駆け巡ります。

「今のうちとか言わずに自力で戻ってきてよ 馬鹿ぁ‥」

次の瞬間、紅緒が穢れの姫に戻り‥繭良の腹部を貫くのでした。

叫ぶスバル。

ごめんね、みんな‥

ごめん‥ね‥ろく‥ろ‥

‥ごめん。

さいごに思い浮かべるのは士門の後ろ姿。

「紅‥緒‥さ‥あま‥り、ろくろ‥を、困らせちゃ‥ダメ‥だ‥‥よ。」

最後まで他人を想う繭良。

最後は案外あっけないものでした。

巻き戻し

「今のうちとか言わずに、自力で戻ってきてよ 馬鹿ぁ‥」

!?

ページをめくった先、全く同じ描写が。

そこに居る者たちは全員、混乱。

全員、先ほど見たはずの景色。

つまりデジャブを感じます。

──これ‥さっき見た景色‥‥?

そんなことを考える繭良の腹部に向け、再度蹴りが放たれます。

そして、描写は移り‥無悪へ。

「この術式は‥‥」

「何度地獄に突き落とせば諦めるのだ 焔魔堂ろくろっ‼」

先ほど同様、繭良向けて放たれる蹴り。

それは、本来ならば繭良の腹部を貫くはず‥

ガッ

それは繭良にスレスレの所で止められます。

其処に体中に呪印を張り巡らせた、満身創痍のろくろが居たのでした。

今話はこれで以上です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

いや~、繭良が生きてて良かった。

‥運命的には、しんでいたんでしょうが‥ろくろがそれを無理矢理歪めさせたのでしょう。

しかし、ろくろの身体は先の戦闘で既にズタボロ。

良く見ると、腕にはあちらこちらに亀裂が入っています。

全身に呪印を張り巡らせていますが‥それは恐らく、身体を補強するためのもの。

ここで紅緒を取り戻さなければ、いよいよ後はありません。

しかし、穢れの姫の周りにはろくろ、繭良、珠洲に神威。更に臥蛇とスバルまでいます。

正直、スバルはほぼ戦線離脱状態なので‥戦力外ですが。

他はまだ戦えるため、戦力としては申し分在りません。

恐らく次話にて、紅緒を取り戻すことが出来るのではないでしょうか?

あと、他の12天将の動向がつかめないので‥そこら辺が気になります。

アニメの二の舞にだけはなってほしくないです。

ちなみに、次話はサッカーをするみたいなので、乞うご期待を!

と言うか、この紅緒と戦っている相手は誰なのでしょうか?

ロン毛の方で、髪を結っていない方。かつ、胸があるので女性。

珠洲?

最後まで読んでくださった方、記事を見てくださった方に感謝を<(_ _)>

また次話でお会いしましょう。

コメント

  1. 名無し より:

    穢れの王が見てきた記憶についてですが、確か今回の話の中で道満が「穢れの王が滅ぼしてきた別の星の人々の記憶」と明言しているので、別世界線ではなく、単純に別の星の人間達の記憶だと思います。

    • hipopotasu より:

      コメントありがとうございます!
      確かに明言されているのでその通りです。明言されているのは大きい要素ですよね。
      少し深読みしすぎてしまいました。
      メタ的な考察になってしまったのですが、双星の陰陽師では他の星、宇宙などのワードは今まで出てきたこともなかったのでそんな簡単なオチではないと考えました。
      これからも考察を続けていきますので、またコメントいただけると幸いです。

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