双星の陰陽師 第120話 「宿怨の連鎖」感想と考察

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どうも,非ポポタスです

今回は双星の陰陽師120話「宿怨の連鎖」の感想と考察を紹介していきたいと思います。

なお,2023/06/02発売のジャンプスクエア7月号までのネタバレを含みますのでご注意ください

前回は,奮闘の末加布羅を祓った五百蔵志鶴,膳所雲雀,斑鳩恵治3人の話から始まり,最後は鈩が登場して終わりました。

今話はその続きからとなります。

ちなみに、無悪の秘密が少し、明らかになりました。

それではどうぞ!!!

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六華合獄は何処!?

さて、本編前に一つ考察を。

六合は今誰が持ってるの?という素朴な疑問です。

正直、これに関しては分かりません。

正直、誰も持っていないのでは、と言うのが答えなのかも知れませんし、僕もそう考えています。

なので、これはネタ考察です。

けどただ1人、凄い違和感を覚えている人物がいるのでご紹介したいと思います。

それは、天若清弦です。

今の清弦は、12天将ではありません。そのため、有する呪力量はせいぜい傘下筆頭レベルの筈です。

しかし、それでも謎に“重呪力部隊”と呼ばれる12天将や婆娑羅で構成されたチームに編成されています。

これは凄い不思議で仕方がありません。確かに清弦は凄い実力者です。けど、一度は足手まといとして鳴神町に配属されていた陰陽師です。そんな彼が復帰すぐに選抜されますかね?

実力が‥そう言う点では土御門有盛も確かに12天将や婆娑羅ではありませんが、一応陰陽頭(安倍晴明の加護持ち)です。

正直、清弦だけよくわかんないんですよね。

そこから生まれたのが、彼が12天将の六合(仮)なのでは?というネタ考察です。

終わりです笑。

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紅緒復活までのカウントダウン

冒頭は千怒の所へ訪れた神威、珠洲から始まります。

心臓が止っていた紅緒。

千怒が言うには、穢れの王にとらわれている状態だそうで。千怒は紅緒を穢れの王から引き剥がすため、魂喚たまよばえの儀式を行っていた所でした。

「─さて,目覚めの時じゃ紅緒。“あの阿呆”に一発食らわせてやってくれ」

千怒が術式詠唱を終えると、その場所から膨大な呪力が吹き出します。

その呪力を感知したのか、無悪は呟くのでした。

「どうやったかは分からんが‥焔魔堂ろくろを介して“力”を取り戻し、800年前積年の遺恨を晴らしに来たか─千怒!」

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鈩VS杠

「鈩さん!」

「鈩てめぇ~~どこで何してやがったぁ~~~!?」

鈩の登場に驚く有盛。いつもの調子で問う清弦。

鈩はいつもの口調で、『野暮用』と告げます。

というか、最初からお面を外してるのは珍しい。

「オイ」

「じょじょ冗~~談、JOJO冗~~談」

ここ、鈩のかわいさとかJOJOネタとか色々詰め込まれていて、めっちゃ好きです。

どうやら鈩はいままで

  • 敵の増援部隊の殲滅
  • 脱出経路の確保
  • 道しるべの設置

をしていたようで到着が遅れたようですね。

脱出経路は志鶴たち負傷した部隊用で、道しるべというのは天馬、士門、繭良の3人用みたいで。

鈩曰く「敵幹部を殲滅するだけが勝利条件にあらず」とのこと。

なんか、鈩が凄くかっこいい。

ギャオッ!!

途端、鈩の足下から触手攻撃が。

攻撃の主は当然杠。

「私知ってる。私貴方を知ってるわ。最凶の陰陽師・鈩」

無悪の所これ以上先へは行かせないっ!!」

当然のように攻撃を避ける鈩。

しかし、毒を打ち込んだのに動けるのは何故?

鈩は疑問を浮かべながら戦います。

と言うのも、前話の時点で杠の体には既に大量の毒が‥

「私に毒は効かないわ、私にあなたの毒は効かないの。」

「─!?」

杠が言うには、無悪が鈩対策で毒の抗体を作っていたそう。それを杠に打ち込んだため、毒は効かない。

鈩の能力は『陽の呪力を気体に変える』もの。毒ガスの正体は『体の内側から分解する術式』。

恐らく幻惑の正体も『相手に地震の呪力を吸わせる』ことで発動していた物だと思われます。

「貴方にころされた汚れた血の屍体から毒ガスの術式情報を解析して作ったの。だからあなたは私には勝てないの。」

そう言い”沙邏死眼”の術式を展開する杠。彼女の顔に、未来視のマスクがまとわりつきます。

ついに、杠の攻撃が鈩にヒット。

吐血の描写はありませんが、服が破れる程度にはダメージを負ったようです。

‥いや、棘状の触手を受けたら吐血してほしかった。

「無悪に言われたの。あなたか“貴人”のどちらかと差し違えてくれると、とても助かるって。双星とその2人以外ならあとは大したことないからって。」

「『貴人対策』の方が痛みを伴うからどうせ戦うなら貴人が良かったんだけど。私ドMだから。」

ここで貴人の名前が出てきます。

どうやら、双星ばかり目立っていたのですが、騰蛇と貴人は依然として脅威だったんですね。

扱いとしては双星と同格なのでしょうか?

とてもそうには見えないのですけど‥。

けど確かに、天馬に関しては、『貴人か!?』って山門に名前を知られていましたし‥

とうか、さらっと流されましたけど、『貴人対策』って何ですか!?

まさか‥太陰の守護者を引き剥がす‥とか‥?それなら辞めてほしい。

「ググ、グレンクチナワワ。救急如律令っっ」

杠の性能は未来視と毒無効化。それが卑怯だと怒る鈩は、怒りにまかせて術を発動。

鈩は腕から大量の霊符を出現させ、大量の呪力砲を放ちます。

それはまるで追尾する熱線。

高密度に圧縮された呪力が杠を襲います。

「な‥何て無茶苦茶な攻撃っ‥この!」

たまらず未来視を発動。

しかし

「え‥」

未来視で見えたのはただの暗闇。

「ど‥どうし‥」

「コクロウナナナナジャラ・救急如如如如Nyoにょにょ律令!!」

黒い呪力の沼が杠を襲い、杠は全身傷だらけ、ほぼ瀕死状態に追い込まれてしまいます。

鈩が言うには『未来が見えたとしても、それが1ミリ先も見えない暗闇だったら何にも意味が無い。』とのこと。

「自ブブぶ分には、毒シカないト、オ思モッていたかい!?」

と告げ『無悪の所までは案内しなくてもいいぞ』と発したところで、鈩たちのいた場所の地面が消えます。

「!?」

「うあああああああああっ!!」

突然のことで有盛は絶叫。

軽く数100mくらい落下します。

そして、部隊は骨だらけの場所に

「ここは‥!?」

落下した先には‥

「!!」

「言いつけ守れなかった‥ごめんなさい‥」

「無悪‥」

その場所には、無悪がいたのでした。

「いや問題は無い。必要な時間は十分稼いで貰った。」

‥何か、無悪は杠に甘くない‥?

鈩VS無悪

「無悪っ‥!!」

無悪を睨み付ける有盛。

当然です。お父さんの仇なのですから。

しかし、その横でギリギリと歯ぎしりを立てる存在が‥

「‥‥無悪‥無悪っ無悪っ‥」

鈩です。

どうやら、彼と土御門有馬は“友人”だったよう。

有馬を子供の頃から知っている鈩。

幼い有馬と遊んだこと、サンドイッチを貰ったこと、陰陽頭を継承したこと、お見舞いに行ったこと‥そしてお葬式。

「無悪っ無なしっサカ無っっサカなシさか無し」

「無悪無悪無悪無悪無悪無悪魚死さかなしサカナシSAKANASHIいいい」

「殺っっス‼‼!!!」

辺りに大量の霊符を撒き散らし、先ほど発動した技“グレンクチナワ”を放ちます。

しかし、無悪は結界術でガード

「狂将・騰蛇─艦内をコソコソ嗅ぎ回ってたのはやはりお前だったな。土御門の操り人形が‥傀儡でも主を打たれれば怒りを覚えるか‥」

ここで気になるキーワードが。

土御門の操り人形。傀儡。

アニメでは式神っていう設定がありましたが‥原作ではどうなのでしょうか‥

個人的には、12天将の式神そのものっていうオチかなって思っています。

「現在“貴人”を含めた数名がここに向かっている。到着予想時間は5分‥まずはお前からだ騰蛇。貴人が到着する5分以内に片を付けるよう。」

今話、やたら貴人が出てきますね。

急に、貴人が強くなったような感じになります笑。天馬好きなんで滅茶苦茶嬉しいんですけど‥なんか一緒に行動してる士門の名前も出してほしかった‥と言うのが本音です。

『貴人と騰蛇、双星以外大したことない』はちょっと辛かった。

「助太刀します鈩さんっ!!」

「邪魔はさせない‥無悪の邪魔はさせないわ!」

有盛と清弦が助太刀に入ろうとするも、立ちはだかる杠。

背中から棘状の触手が出現‥

「え?」

「!!」

飛び出した触手は、瞬く間に無悪の方へ。

それを避ける無悪。少し曇った表情で無悪は問います。

「杠‥どういうつもりだ?」

「ちがうの無悪、おかしいの無悪。体が言うことを聞かないの無悪。」

「毒の種類を変えたのか‥体の自由を奪う神経毒─で相打ちを狙う‥貴殿本当に陰陽師正義の使者か?」

どうやら杠は鈩の手中に墜ちたよう。

これで状況は2対1。更に畳みかけるように、術を発動する鈩。大量の霊符が蛇の形を成し、無悪に襲いかかります。

「ゴクモンオロオロオロチ・救っ急っ如っ律ッっっっっ令!!」

『ケガレが悪である限り、貴様をころす行動は全て正義だ』という意を発する鈩。

「それが既に、正義の使者の台詞ではないぞ」

まさに無悪の言うその通り。

無悪は例の空間を喰らう術で鈩の攻撃を避けます。

『その術式便利だな。陰陽師の攻撃を自動で守ってくれるのか!?』の意を発する鈩。

次の瞬間、無悪の脳天を何かが貫きます。

「‥」

それは杠の触手でした。

「あ‥ち‥ちが‥いやっ‥」

『味方の攻撃にも注意を払うべきだったな』の意を発する鈩。

「‥‥」

しかし、ここで無悪の目がガチになります。

「距離を詰めたな 鈩。」

無悪は瞬時に詠唱。

有盛が言うには『高速圧縮詠唱』という技術だそう。

途端に鈩の周りを結界が覆います。

「貴殿の負けだ─小生の術を警戒し、ずっと距離を取って戦っていたのに。最後の最後で勝った気になったな油断したな。狙うなら頭ではなく呪文詠唱が出来ぬよう喉を潰すべきだった。」

脳天を貫かれて、なお動く無悪。

その目はどこかおかしな方向を向いていますが、しかしそれがより一層不気味に見えます。

「この結界の中では、全ての陰陽師の術は無効化するぞ。」

「‥‥!!」

「これがどういう意味か‥分かるな鈩‥?」

「逃げてくださいッ鈩さん!!!!」

「無」

ボチッ!!!

「丁度“5分”だ。」

その刹那、鈩の頭部が斬り落とされます。

まるで、リンゴでも摘むみたいに。

無悪の手には鈩の頭が握られていました。

「ギリギリだった」

第2幕

ギラッ

鈩の頭部をもぎ取った無悪。

次の瞬間、無悪に貴赫人機の斬撃が襲いかかります。

その規模は、ビル大ほど。

それを大きく飛び上がり展開して回避する無悪。

空中に舞い上がります。

しかし避けた先に、2つの影が。

その正体は、朱雀と白虎。

赤と白の猛攻が、無悪を襲い、数発受けたところで、無悪は地面に瞬間移動します。

「ギリギリ‥アウトだったな」

見上げる無悪。

頭上から降り注ぐのは、朱雀、白虎、貴人の3人でした。

この‥ギリギリアウトっていうのはどっちの意味なのでしょうか‥

陰陽師の負けなのか、無悪の負けなのか‥

展開予想と考察

退場キャラの法則

今回の戦いで退場する人たちにはある法則があるのはご存じでしょうか?

それは『永遠』ではないかと思っています。

勝神コーデリア→「ずっと‥一緒だからね‥?」

御幣島スバル→「うちがまた次生まれ変わったら‥その時はうちを見つけてな」

膳所雲雀→「じゃあ‥あんた‥は一生弱いままでいて‥よ」

以上、退場キャラ達の遺言です。

最後に、誰かと永久を誓う、そういう法則を意図して作っているのでは?と個人的には考察しています。

え?死んじゃったの‥

と正直衝撃を受けすぎて‥困惑しました。

けど、鈩は善戦していました。と言うのも、鈩は無悪の脳天を貫いているからです。

ろくろや有馬でもたいした傷を付けれなかった無悪に、確かなダメージを負わせているのは凄いです。

ただ、纏神呪を披露することなく退場するのは‥12天将として如何なことかと‥。

しかし、ここで思い出したのは、鈩の異常な再生能力です。

故郷崩壊編で禰寝に串刺しにされたことを覚えているでしょうか‥しかし、鈩は吐血させしていたものの‥全然余裕の表情で戦場に舞い戻っていたのです。

ここから、少なくとも鈩は(容姿的にも)ただの人間ではないことが分かります。

もしかしたら、万が一、ワンちゃん、首をもがれても生きている可能性があるのかも知れない‥

と言うのも、有馬との関係性や、隠された秘密、土御門の操り人形、傀儡、残された伏線が多過ぎる。

なので、もしかしたら復活するのかも(願望)‥

あと、土御門有馬とやられ方がほぼ同じで、セルフオマージュみたいに見えました。

無悪の隠された目

無悪と言えば、片方の瞳を隠した人物でした。

しかし、今話にて、その瞳が露わになります。

脳天を貫かれてからです。それ以降、髪型が崩れ、ボサボサになり、隠された右目が露わになります。

それは‥覚醒済みのケガレの瞳でした。

つまり、無悪もしっかりケガレとして覚醒していたのです。

頭部という概念

双星の陰陽師においての頭部の扱いは、ここ2,3話で明らかに変わりました。

加布羅、鈩、そして無悪、です。

そして、そのうち2人は頭部を失っても存命して見せました。

加布羅は、陰の気を吸収して復活、無悪は‥土御門有馬戦で一度敗北しましたが、生存。

そして、今話で鈩の頭部がもぎとられ、無悪は脳天を貫かれました。

鈩は分かりませんが、無悪は後頭部を損傷しても問題なく行動できています。

これはどうして‥本体が別にあるのか、それとも無悪も加布羅と同じ存在なのか‥

まとめ

如何でしたでしょうか?

鈩‥え?

びっくりしました。

あと、無悪の瞳がさらっと露わになっていて『瞳あるじゃん』って思わずツッコんでしまいました。

あと、最後の3人の登場、凄くかっこよかったです。

次話、無悪VS貴人・朱雀・白虎で自凝戦のオマージュですね。

凄く楽しみです。

最後まで読んでくださった方、記事を見てくださった方に感謝を<(_ _)>

また次話でお会いしましょう。

コメント

  1. 葉月 より:

    こんばんは!
    いつも楽しみにして読んでいます
    私がこの前思いついた鈩に関する私なりの考えを伝えます
    私の結論は鈩は十二天将の式神、氷鉋戦で繭良の前に現れた白虎と同じ存在であるということ。
    理由は、まず有馬を昔から知っていること、そして作者のTwitterより鈩は約1000年も前から生きているんじゃないかと噂されていること、鴻巣と禰寝と戦った時に見せた異常な再生力と生命力からまず人間ではない
    →式神かその類である
    そして、この時鍵になるのが17巻での有馬の死です。この時、有馬が召喚した式神は全て消滅しました。
    →つまり、その式神の使役者がいなくなれば、使役している式神もいなくなるということ
    →だが、鈩は消滅することなく、推定約1000年は生きている。
    つまり、使役者もまだ生きている。
    →人間でありながら何百年も生き永らえ、陰陽師であり、式神を使役していたことのある人物が鈩の使役者…
    それは一人しかいない…
    大陰陽師・安倍晴明!!!
    …となる。
    そして、鈩が十二天将であるのと、人間ではなく式神であり、晴明が使役者であると考えると…十二天将・騰蛇そのものの呪力であると考えられます。
    以上が私の考えです!鈩は先の戦いで見せた能力があるから死なないかなとは思います
    これからも頑張って下さい!またね

    • hipopotasu より:

      コメントありがとうございます!いつも楽しみに読んでいます←凄く嬉しいです
      あと,返信が遅くなってしまい,申し訳ありません.
      鈩に関しての考察,凄く納得しました.
      特に式神について,仰るとおりの設定だと思います.
      素晴らしい視点‥羨ましい笑
      私も鈩は12天将の式神そのものだと考えています(一応代案もあります).というかそれ以外考えられなさそうなのですが‥
      けど鈩が異形の者であることは間違いないと思います.
      けど今判明しているだけの情報だと,少しだけ辻褄が合わないところがあって‥正直困っています笑.
      私が鈩について抱えている疑問は3つです.

      ・蛇草家の現当主(名前は分からないけど23,24巻にちょろっと出てきた人)が鈩と同じような外見をしていたこと,蛇のような皮膚ですね.
      ・何故騰蛇が他の12天将よりも強いのか?
      ・鈩の『正しい言葉を探しているような』話し方は何故‥?
      です.
      鈩が式神そのもので,鈩の異様な容姿が式神由来だった場合,蛇草家の他の人間の容姿についての説明がつかないのです.
      それと,貴人はさておき,騰蛇が他の12天将より強いのは何故‥?

      式神と人間の混血の家系‥?なども考えたのですが,如何せん情報が少なくて‥

      もしよろしければ,またご意見お聞かせください!
      読んで下さる方がいるなら,以降,もっと本気で書きますね!

      コメント,大変励みになりました!ありがとうございます!

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