双星の陰陽師 第119話 「託される者、託す者」 感想と考察 

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どうも、こんにちは!

非ポポタスです!

今回は双星の陰陽師第119話「託される者、託す者」の感想と考察を紹介していきたいと思います。

なお、双星の陰陽師最新第119話(2023/05/02)までのネタバレを含みますのでご注意ください。

ちなみに双星の陰陽師31巻発売です!

滅茶苦茶面白かったです!!是非!!

前回は志鶴・雲雀・恵治の3人で加布羅を撃破したところで終わりました。

最後、志鶴が右手首から下を欠損、雲雀が右腕を欠損したのが気がかりですが‥

それではどうぞ!!!

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そんなのがいいんだよ

今話はまさかの雲雀の回想から始まります。

「あなた方の行動には他者への“信頼”が全く感じられません。いつか自分の‥大切なものを失いかねませんよ!?」

蹉蛇桜の提言。

しかし雲雀は呆れたような表情を浮かべます。

大切なものそれは、あんた達みたいな力に酔った人間が奪っていったんだろうが‥‥!!!!

「じゃあ雲雀がその“力”を持ったときはどうするんだ?」

「自分よりか弱い人のために力を使うのはいいとして‥お前の嫌いな力を笠に着た人間達を虐げちゃったら。自分が嫌いな奴らと同類になってしまわないかな?」

そんな雲雀を諭すように、亡き津雲の声が聞こえます。それは雲雀の抱えてきた疑問でもあり、雲雀は哀しそうに後ろを見つめます。

ここ、テンポや雲雀の描写、全部良くて是非見てほしい。

また別の場面。故郷崩壊編の後の志鶴と雲雀のワンシーン。

絆が深まるほど失う時の悲しみが大きくなるとこぼす雲雀に、志鶴は愛犬の写真を見せます。

丸々と太った顔の犬でした。ネーミングセンスが壊滅しているのも志鶴っぽいですよね。

「見ろい!!忠勝だ!!激カワいいだろうが!!もう何年も前に死んじまったけど」

「‥‥激烈(ブサ)カワイイです」

「出会ってすぐにいつ死んで別れるなんて考えにもならねぇだろ。」

曰く、動物はその時したいことをする。楽しかったら全力ではしゃいで人を元気付けてくれる。

「『楽しかった』『幸せだった』ばっかり気にしてたらブルーなまんまだろ?『“今”楽しい!!』『今“幸せ”!!』ってのを噛みしめてりゃいいのさ」

「そんなのでいいんですか?」

「そんなのがいいんだよ」

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一生弱いままでいてよ

「雲雀‥雲雀!!」

「‥‥筋肉さん‥‥?」

目を覚ました雲雀は右半身に重傷を負っており、応急の治癒の札が貼られています。

その様子は既に瀕死、いや生死の境でした。

「‥何で‥何であんなことしたんだ」

「?」

雲雀が負傷したのは、志鶴を庇ったから。

加布羅は完全に志鶴を狙ってた。本来なら志鶴がやられていて、雲雀が加布羅を倒していたはずだった。

「何でだよ‥お前、そんなヤツじゃなかったじゃねぇか‥!」

「‥‥うるさい」

「うるさくねぇよっ!!全然うるさくなんかねぇよ!!真面目に喋ってんだよ!!!!」

必死な志鶴の表情に、雲雀は黙りこくってしまいます。

しかしその目は既に虚ろ。

3人は雲雀の治療のため、ケガレ戦艦から脱出を試みます。

運び出される途中、雲雀は桜の影を見ます。

「‥‥これで‥‥良かったん‥でしょ」

雲雀が見た場所には、桜の亡骸が。

“今こそ力を合わせましょう!”

桜の何気ない台詞が、雲雀を突き動かしたようです。

戦艦脱出の道中、雑魚のケガレに行方を阻まれ脱出が遅れてしまっているよう。

その間、雲雀の命は刻々と削られていきます。

けど志鶴も恵治も既に限界を超えていて、余力も僅か。

雲雀を背負う志鶴は、声をかけ続けます。

「寝んなよ雲雀~~!寝たら起きれなくなるぞ~~!!」

「いいかァ‥帰ったらまた修行の続きやるんだからなっ‥‥!?この程度ですっぽかせると思うなよ‥!?」

しかし雲雀の口から漏れるのは現実を突きつける悲しい言葉ばかり。

「僕を‥置いて‥い‥け」

「そ‥‥そんな話聞きたくねぇっ!!

もっと‥ほらっ‥もっと楽しい話しようぜ‥‥!!」

「僕の‥せい‥で、あんたまで‥道‥連れ‥に‥なる」

「この戦いが終わったら何するかなっ!?犬でも飼うかっ!?猫にするか?猫もいいなっ!!」

「足手まと‥いは、ご‥めん‥だ」

「本土に旅行にも行ってみたいよなあ~~っ!?」

「僕は‥もう‥助か‥らな」

「だからやめろって言ってんじゃねぇかっっ!!!」

「あんた‥は、強‥い。強く‥なった‥誇‥れ‥。あの加布羅‥に、勝っ‥‥たん‥だ。」

自分は弱いから死ぬ。志鶴は強いから生き残った。

雲雀は途切れ途切れに言葉を紡ぎます。

それは以前、志鶴と桜に言い放った台詞。けど今は心からの本心。

それを聞き、志鶴は「‥違う」と否定します。

「弱いから生き残ってんだ‥!」

強いヤツが代わりに戦ってくれたから、今この場に生き残ってる。

父・鳴海に兄妹の軍記。

膳所美玖に蹉蛇桜。

そして雲雀。

強い奴らに守られて生き残った。

「‥‥はっ」

「?」

「いいね‥あんた。じゃあ‥あんた‥は、一生弱いままでいて‥‥よ」

「は」

「あんたみたい‥に‥弱‥くて‥馬鹿で‥真っ直ぐ‥な奴‥が、いてくれ‥た方が、力‥のない者が苦しむ機会も減‥る‥かもね」

雲雀の本音、腹の内に秘めた思い。弱い奴を守る存在になりたい、を叶えてくれそうな存在。

それを前に、雲雀は穏やかな表情を浮かべます。

「な‥なんだよそれ‥!?」

「あんた‥が、あんたのままでいてくれ‥て、よかっ‥た‥‥って話だよ‥」

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膳所雲雀

漸く出口が見えてきた頃。

出口付近に津雲の影を見た雲雀は、動転します。

死に際に見る、幻覚。

「ま‥まずいっ。ちょ‥降ろして‥‥!!」

「へ!?」

「早くしてくれっ‥津雲が来てるじゃないかっ‥」

「な‥‥何言ってんだ‥誰もいねぇぞ」

「あぁ~もう~~~~~っだからっ‥降ろしてってば!!」

気付けば幼い頃の雲雀に変わっていました。

傷もなく、まだ大きなメガネをかけていた頃の雲雀。

彼は志鶴の背中から飛び出し、津雲の方へと走ります。

「こんな所津雲に見られたら『女の子におんぶして貰ってただろ~~w』ってあとで冷やかされるに決まってるんだから!」

「津雲の前でかっこ悪い所見せるわけにはいかないのっ」

そうして漸く、雲雀は津雲に合います。

幼い雲雀は、津雲の顔を見るなり

「雲雀ごめ」「嘘つき!!」

暴言の嵐を巻き起こします。

一人ぼっちにしないって言ってたのに‥

すぐにいなくなって‥!

どれだけ‥僕があの後どれだけ‥!!

嫌な奴相手でも遜って‥津雲の名前を貶めないようにたくさん修行してっ‥

大変だったんだからねっ!?

「あぁずっと見てたよ‥」

「うん。今度こそ‥一人ぼっちにしないでね‥‥?」

「勿論だ。もう絶対に離れないよ」

「‥‥馬鹿野郎‥‥帰ったら‥‥修行だって言ったじゃねぇか‥‥」

──何で先に往くんだよ‥

雲雀は志鶴の背中で事切れるのでした。

どうやら志鶴には幼い雲雀が津雲に手を引っ張られ、ソッチ側へ往くのが見えたよう。

──お疲れ様でした志鶴さん

その後ろには、共に加布羅と戦った人たちが。

志鶴は泣き崩れてしまいました。

第1位婆娑羅・千怒

舞台は変わり、千怒とろくろへ。

ろくろは体を清め回復テントで休んだため傷が回復しています。

そして2人は魂喚たまよばいの儀式の準備のための前準備を行います。

それは千怒に時を戻す術式を返すこと。

千怒曰く「術式を返して貰わないと何も始まらない」とのこと。

どうやらケガレの術式にはただの情報だけでなく、術そのものを発動しうる呪力も内包しているようで。

千怒が雑魚程度の呪力しか持たないのには“道満殿に術式を剥奪されていたから”なのかも知れません。

そうして術式を取り戻した千怒は、姿を変えます。

その容姿は誰がどう見ても陰陽師・安倍晴明そのもの。

「この状態に戻るのは800年振りか。さてお方様にお目覚め頂くとしようかの。」

さて、千怒が指す800年前には何があったのでしょうか?

またいつか空かされると思うので‥

時期的に800年前って夙谷VS初代太陽の陰陽師の戦争があった時期なんですけど。

この戦いには無悪も参加しているそうで、もし千怒が術式を剥奪された経緯にその戦いがあるのなら、無悪戦で明かされるかも知れません

清弦&有盛

そうして漸く迎えた無悪戦‥

と思われたんですけど、まさかのその前座に当たる戦いでした。

清弦と有盛が対峙するのは、ウサギのような姿のケガレ。

描写的に戦闘は既に始まっていたようで、有盛は少し傷を負っています。一方清弦は無傷。流石ですね。

ウサギのケガレは背中からミサイルのような攻撃を仕掛けます。清弦はそれを予習で回避。一方有盛は咄嗟に防御壁を張り防ぎます。

しかしウサギのケガレの攻撃を受け、押しつぶされてしまいます。

防御壁の上から押しつぶされたので、ダメージは最小限で済んだようですが、防御壁が砕けそうになります。

「あがっうあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」

「虎御前・救急如律令~~」

清弦が虎の式神を出現させ、有盛を救出します。

「状態は?」

「まだまだいけますっ!元気いっぱいです!!」

「お前、親父じゃなくてろくろに似てきたな~~~」

ここで清弦が「チビ助」じゃなくて「ろくろ」って言うあたり、なんか良かったです。

どひゅっ!!

攻撃を回避したウサギは背中のミサイルで、清弦の式神?「虎御前」を消し去ります。

「──!!」

野郎‥素早さは大したことないのに、未来を見てるかのようにこっちの攻撃があたらねぇ~~

「“本体”の能力が反映されてるってことかぁ~~~」

「‥‥無茶苦茶だっ‥‥!!」

そう。このケガレの能力は“未来予知”

このケガレはゆずりはが狂化改造された姿だったのです。

その証拠に、ウサギの頭部には杠の顔が。胴には杠の胴が結いつけられています。

杠はずっと無悪と行動を共にしてきた婆娑羅です。

「最後の門番としては適任ってことかぁ~~~~」

それに有盛は涙を浮かべ激情します。

「そんな姿にされて‥道具のように使われてっ‥なのにどうしてまだ無悪のために戦うんですかっっ!!?」

その問に杠が答えます。

どうやら狂化改造を受けても自我があるよう。

曰く、無悪の願いは杠の願いで、無悪の命令なら何でもやる。

「未来(?)は自分たちで作るみたいな台詞を人間達は好んで使うけど、私はケガレだから‥弱くて脆い存在だから、強い者に託すしかないの。ケガレの世界‥?が良いのか悪いのかは‥私には関係ない。」

「貴方も同じでしょう?貴方に出来ないことを双星がやってくれてるんでしょ?」

しかしそれに対し「一緒にしないで」と有盛は告げます。

弱くて託すしかないのは共通している。理想はあるけど独りじゃ何も出来なくて。強い人にただ頼るしかないのは確かに同じ。

「それでも焔魔堂は優しいんだ!!!」

「自分のためだけじゃなく紅緒さんの願いもっ皆の願いも背負ってるのに不満なんて言わないしっ。つらいときは一緒に悲しんでくれるんだ!無悪なんかと一緒にしないで下さいっ!!」

「あなたのは願いなんかじゃないっ“呪い”だ!!あなた自身の願いは何なんですか!?戦って得られるものがないならこんな所に来ないで下さい!!命を賭けて戦っている人たちに失礼ですっ!!!」

有盛の発言に、無表情の瞳に熱が入ります。

はあ~~~~~?

「え‥何これ‥‥グニャグニャする‥頭の中がすっごくグニャグニャする」

杠は怒りのような感情からか、激高。

攻撃を仕掛けようとします。

しかし、体が硬直して動かない。

「‥!?」

そのすぐ頭上には狂戦士・鈩の姿が。

「オメッ‥おめ!!おめでとととととお」

「そのイライラ苛立だだイラ勃ちちちちはっ魂イイイイがが目‥芽生え初っ恥っ端っめ‥ている証拠だダダダ」

「然らっばばバと‥‥疾う疾うに戦士としてテしっしっ死ネ!!」

まさかのここで鈩が登場。

あれ‥無悪だと思ってたんですけど。

今話はここで終わりとなります

まとめ

いかがでしたでしょうか?

というか、雲雀が‥悲しい。マジで。

そして漸く鈩。しかし、杠担当で終わるとは思えないのですが‥けどそうなると無悪戦?

でも無悪戦は天馬と士門、後繭良の3人+有盛と清弦なのかなって思ってるので‥数が合わない。

あとメタ的な考察をすると、無悪以外で鈩の纏神呪を披露するに値する相手がいない

いや、まぁもしかしたら穢れの王かも知れませんけど。

一つ思いついたのが、

杠VS鈩、士門や天馬、有盛、清弦VS無悪でマッチング。

無悪が敗北。最後に穢れの王の封印を解く。

穢れの王VS陰陽師は無理なので、鈩が時間稼ぎで纏神呪?

その後双星が到着。最終決戦へ?

まあ、どうせ当たらないんですけど。

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